ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2013年11月9日土曜日

2013/11/08 の収穫:安倍吉俊『Niea_7』Recycle,ワーフスブラック『オブジェクトデザイン』,ローゼンバーグ『ユースケース入門』,川添愛『白と黒のとびら』

2013/11/08 の収穫:讀物篇

  • 安倍吉俊 "Niea_7", Recycle, 角川書店, 2012, ISBN978-4-04-120437-5
  • レベッカ・ワーフスブラック, アラン・マクキーン "オブジェクトデザイン", ロール、責務、コラボレーションによる設計技法, 藤井拓 監訳, 辻博靖, 井藤晶子, 山口雅之, 林直樹 訳, 翔泳社, 2007, ISBN978-4-7981-0903-9, (Rebecca Wirfs-Brock, Alan McKean "Object Design", Roles, Responsibilities, and Collaborations 2003)
  • ダグ・ローゼンバーグ, ケンドール・スコット "ユースケース入門", ユーザマニュアルからプログラムを作る 長瀬嘉秀,今野睦 監訳, 飯塚麻理香, 赤澤幸徳, 久保雅恵 訳, ピアソン・エデュケーション, 2001, 2007, ISBN4-89471-377-2, (Doug Rosenberg, Kendall Scott "Use Case Driven Object Modeling with UML: A Practice Approach", 1999)
  • 川添愛 "白と黒のとびら", オートマトンと形式言語をめぐる冒険, 東京大学出版会, 2013, ISBN978-4-13-063357-4

定時で上がれば,なんとか三省堂に間に合う. "Niea_7: Recycle",は,とくにおまけなし.

NieA_7 Recycleは過去の単行本2巻を1冊にまとめたものです。表紙とあとがき、4コマ1本が新規要素になります。元の単行本が絶版に近い状態だったのですが、やっと復刊する事ができました。よろしくお願いします。

[ ABlog リューシカ・リューシカ5巻、NieA_7 Recycle発売になりました より ]

Niea_7: Recycle

版面が小さくなった (A5 ->B6).角川の安倍吉俊本既刊リスト 全5冊中品切れ4冊だが,まぁ一応全部持ってるw.

安倍吉俊が描くコメディ漫画の原点がココにある!

2000年・2001年に発行された同タイトル2冊を1冊にまとめたコミックス完全版。地球人と異星人のハチャメチャ友情ストーリーを、脱力しながら読みまくろう!

待望の復刊
異星人と生きてます。
2000年にアニメ化された人気作が、1冊になって戻ってきました!
「灰羽連盟」「リューシカ・リューシカ」の安倍吉俊が描く、地球に、普通に、異星人がいる、不思議な世界。


異星人たちが暮らす近未来の地球。
異星人の最下層「_7」(アンダーセブン)のニアと、地球人まゆ子の不思議な共同生活物語。安倍吉俊の初単行本、待望の復刊。

オブジェクトデザイン

Smalltalk 界の Bananarama (というか,むしろ The Slits?) の一人,レベッカさんの邦訳本が出てたんですね〜.ちなみに,羽生田さんの推薦文によると,あと一人は Shlaer–Mellor method の故 Sally Shlaer さんだそうで.

設計の考え方と実践法を詳説したソフトウェア設計の最良の指南書

本書は、オブジェクト指向設計の入門/実践書です。 オブジェクトのロール(役割)、責務、コラボレーションに着目したソフトウェア設計法を、概念図や事例、CRCカードなどを用いて、非常にわかりやすく解説しています。オブジェクト指向プログラミングの経験を問わず、オブジェクト指向設計の基本をしっかりと理解することができます。 著者の経験に基づいた設計のガイドライン、オブジェクトの見つけ方や相互作用に対する考え方、デザインパターン適用時の検討ポイント、わかりやすい設計の記述方法など、実践的かつ幅広く応用できる内容になっています。

第1章 設計概念

1.1 オブジェクト機構
1.2 ロール
1.3 オブジェクトのロールステレオタイプ
1.4 ロール、責務、コラボレーション
1.5 オブジェクトの契約
1.6 ドメインオブジェクト
1.7 アプリケーション固有のオブジェクト
1.8 インターフェース
1.9 クラス
1.10 コンポジション
1.11 継承
1.12 オブジェクトの組織
1.13 コンポーネント
1.14 パターン
1.15 フレームワークス社
1.16 アーキテクチャ
1.17 アーキテクチャスタイル
1.18 設計記述
1.19 まとめ
1.20 参考文献

第2章 責務駆動設計

2.1 見て、記述して、設計するためのプロセス
2.2 台本を書く:分析の記述
2.3 登場人物の配役:探求的設計
2.4 制作をチューニングする:設計の洗練
2.5 まとめ
2.6 参考文献

第3章 オブジェクトを見つける

3.1 発見の戦略
3.2 オブジェクト、ロール、クラスを探す
3.3 なぜ設計ストーリーを語るのか
3.4 探索の戦略
3.5 名前には何が込められているのか
3.6 候補を記述する
3.7 候補を性格づける
3.8 候補を結びつける
3.9 共通の土台を探す
3.10 候補を残す根拠を述べ、他の候補を探す
3.11 まとめ
3.12 参考文献

第4章 責務

4.1 責務とは何か
4.2 責務はどこから見つかるか
4.3 責務を割り当てるための戦略
4.4 オブジェクトと責務を実装する
4.5 候補の品質を検証する
4.6 まとめ
4.7 参考文献

第5章 コラボレーション

5.1 オブジェクトのコラボレーションとは何か
5.2 「代わりにおしゃべり」ソフトウェアの設計ストーリー
5.3 コラボレーションの選択肢
5.4 コラボレーションを識別する戦略
5.5 コラボレーションをシミュレートする
5.6 適切なコラボレーションを設計する
5.7 コラボレーションを可能にする
5.8 いつ作業を終えられるのか
5.9 まとめ
5.10 参考文献

第6章 制御スタイル

6.1 制御スタイルとは
6.2 制御スタイルの選択肢
6.3 トレードオフを判断する
6.4 制御センターを開発する
6.5 ケーススタディ:外部ユーザーイベントに対する制御スタイル
6.6 まとめ

第7章 コラボレーションの記述

7.1 コラボレーションストーリーを伝える
7.2 コラボレーションストーリーを開発するための戦略
7.3 対象範囲、深さ、トーンを決める
7.4 対象とするものを一覧にまとめる
7.5 ストーリーの詳しさを決定する
7.6 適切な形式を選択する
7.7 伝える、描く、記述する:ガイドライン
7.8 説明内容を構成する
7.9 ストーリーを保存する
7.10 まとめ
7.11 参考文献

第8章 信頼性の高いコラボレーション

8.1 障害の影響を理解する
8.2 システムの信頼性を高める
8.3 コラボレーションが信頼できる場所を決める
8.4 信頼性を高めるべきコラボレーションを特定する
8.5 解決策を設計する
8.6 例外処理の設計を文書化する
8.7 設計をレビューする
8.8 まとめ
8.9 参考文献

第9章 柔軟性

9.1 柔軟であるということの意味
9.2 柔軟性の程度
9.3 柔軟な解決策がもたらす結果
9.4 柔軟性に対する要求を見極める
9.5 バリエーションを記録する
9.6 バリエーションと実現
9.7 柔軟な設計におけるパターンの役割
9.8 柔軟な設計を文書化する方法
9.9 稼動中のシステムの設計を変更する
9.10 まとめ
9.11 参考文献

第10章 設計について

10.1 ソフトウェア設計の本質
10.2 コア設計問題に取り組む
10.3 問題のフレームを見つける
10.4 奥深い設計問題に対処する
10.5 奥深い問題を解決するための戦略
10.6 残る設計問題に取りかかる
10.7 責任を持って設計する

ユースケース入門

ICONIX 本2冊め.トータル 140 ページ弱なので,携帯には便利だが,文章は "Theory and Practice" の方が読みやすいのがなんとも.

本書は,いくつかあるUMLで規定されているダイアグラムのなかで,ユースケースを中心に実装まで行うICONIXアプローチについて解説している書籍です。本書で採用しているロバストネス分析は,クラスや相互作用を識別する有効な手段です。ロバストネス分析はUMLから排除されているために,本書はロバストネス分析について解説している数少ない書籍となっています。

白と黒のとびら

佳いネタ本になってくれそうな気もするんだが……?

川添愛 - 「白と黒のとびら」正誤表 - ReaD & Researchmap

魔法使いに弟子入りした少年ガレット.彼は魔法使いになるための勉強をしていくなかで,奇妙な「遺跡」や「言語」に出会います.最後の謎を解いたとき,主人公におとずれたのは…….あなたも主人公と一緒にパズルを解きながら,オートマトンと形式言語という魔法を手に入れてみませんか?

新井紀子氏・推薦
「すべての誤解は『辞書さえあれば言葉の意味なんてわかる』という思い込みから始まる.その当たり前だが受け入れがたい事実を,本当の意味で教えてくれる本.」

本書のプロローグと第1章をこちらのPDFファイル(4.53M)で読むことができます.ぜひご参考ください.

主要目次

プロローグ
第1章 遺跡
第2章 帰郷
第3章 復元
第4章 金と銀と銅
第5章 坑道の奥で
第6章 祝祭
第7章 呪文
第8章 対決
第9章 不毛な論争
第10章 小さな変化
第11章 決断
第12章 解読
第13章 塔
第14章 問いかけ
第15章 詩集
第16章 返答
エピローグ
解説


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